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中庭のある家で、暮らしに光と風を──埼玉で叶える“内に開く”住まい

2025.07.21

― プライベートを守りながら、自然とつながる空間づくり ―

住宅街でありながら自然を身近に感じたい。
外からの視線を気にせず、のびのびと過ごしたい。
そんな想いを叶える住まいとして、今じわじわと人気を集めているのが「中庭のある家」です。

特に埼玉県のように敷地にある程度のゆとりがあり、四季の変化が楽しめる地域では、中庭を設けたプランがとてもよくフィットします。

今回は、中庭付き住宅の魅力と、埼玉でそれを実現するためのポイントを丁寧に掘り下げていきます。

中庭がもたらす“もうひとつの外空間”

中庭の最大の魅力は、家の中心に**「プライベートな外空間」**を設けられること。

周囲を建物に囲まれているため、隣家や道路からの視線を遮りながら、屋外の開放感を楽しめます。
外からは閉じ、内側に開く──
それが“コートハウス(中庭住宅)”という住まい方です。

たとえば、

  • 窓を開けても人目を気にせず風を通せる

  • 子どもやペットが外で遊んでいても安心して見守れる

  • 天気のいい日は家族でランチや読書を楽しめる

そんな“外と内のあいだ”の空間が、日常にやわらかさとゆとりをもたらしてくれます。

光と風が通り抜ける、呼吸する家

中庭があることで、周囲に住宅が建ち並ぶエリアでも、家全体に光と風が届く工夫ができます。

埼玉の住宅地では「三方向が隣家に囲まれている」「南側に建物があって日当たりが悪い」などの立地も少なくありません。

そんなとき、外に開くのではなく「内側に向けて開く」設計にすれば、リビング・ダイニング・キッチンすべてに光と風を取り込むことができます。
結果として、

  • 日中の照明使用が減り、省エネ効果も期待できる

  • 通風性が上がり、湿気やカビ対策にもなる

  • 自然とのつながりを室内からも感じやすくなる

といった、暮らしの質を向上させるメリットがあります。

埼玉の気候と相性の良い“内に開く設計”

埼玉県は、真夏は非常に暑く、冬は冷え込みが強いという特徴があります。
また、隣地との距離が比較的近い住宅街も多いため、外に向かって開放的な家をつくるには限界があります。

その点、中庭を中心とした住まいは、

  • 遮熱効果のある植栽を配置できる

  • 太陽の角度に合わせて窓や庇を設計できる

  • 室内のどこにいても、柔らかい自然光を取り入れられる

といった地域の気候や土地形状に合わせた自由な工夫が可能です。

特に、四季を通じて草木や風景の変化を楽しめるのは、埼玉のような自然と都市のバランスがとれた地域ならではの贅沢です。

家族の時間も、一人の時間も豊かになる空間

中庭があることで、リビングやキッチンの“中心”に新たな居場所が生まれます。

晴れた日には、家族でテーブルを囲みながら中庭ランチ。
夜には照明を落として、星空を眺めながらくつろぐ時間。
また、在宅ワークや読書をする人にとっては、自然光と静けさが集中をサポートしてくれます。

室内にいながら「外」を感じるという感覚は、想像以上に心を整えてくれるのです。

設計・素材選びのポイント

中庭住宅を計画する上では、いくつかの注意点や工夫が必要です。

  1. 水はけや風通しを考えた設計
     中庭に雨が溜まらないよう排水設計を工夫することが大切です。

  2. 外壁や床の素材は自然に寄り添うものを
     無垢材のウッドデッキや自然石のテラスは、見た目の美しさだけでなく、時間の経過とともに風合いを増していきます。

  3. 窓の配置や目線の高さを調整する
     中庭から各部屋を見渡せる設計にすることで、家全体に“ひとつながり”の安心感が生まれます。

「囲うことで、ひらく」──中庭があるという贅沢

中庭のある家は、見た目のデザイン性だけでなく、
光・風・プライバシー・安心・癒し──そのすべてを内包した“豊かな住まい”です。

外に向かって開く家ではなく、「内に向かってひらく」家。
それは、喧騒から少し離れ、家族や自分自身と向き合うための設計思想そのものかもしれません。

埼玉で家づくりを考えるなら、
土地の特性や家族の暮らし方に合わせた「中庭のある家」という選択肢を、ぜひ視野に入れてみてください。
そこには、日常がちょっと特別になる暮らしが待っています。