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魅力的な高級感のある外観とは?|素材・ライン・色で決まる“静かな主張”

2025.10.22

住宅の第一印象は、ほぼすべて「外観」で決まります。
それが一目で“品のある家”とわかるか、“普通の家”に見えるかの違いは、実はとても小さな設計や素材の選び方に表れています。

高級感のある外観とは、決して「目立つ家」ではありません。
むしろ、静かに佇みながらも、確かな存在感を放つ家こそが、本当に魅力的な高級住宅の条件です。

このコラムでは、そんな“静かな主張”を叶えるための、3つの外観デザインのポイント――「素材」「ライン」「色」の選び方をご紹介します。

1|本物素材がもたらす“質感”は、外観の格を上げる

高級感をつくる上で最も重要なのが、素材の質感です。
光の当たり方や時間帯によって表情を変える素材は、家そのものに“奥行き”を与えてくれます。

⬛︎ 高級感ある素材選びのポイント

  • 塗り壁(左官仕上げ):マットで自然な陰影が生まれる。特にジョリパットや漆喰は上品な印象に。

  • タイル張り外壁:重厚感があり、耐久性・メンテナンス性も◎。グレージュやチャコール系の色味が人気。

  • 天然木(レッドシダー・ヒノキなど):玄関まわりや軒天に使うことで、温もりと上質感が共存。

  • ガルバリウム鋼板:シャープでモダン。黒やダークグレーのマット仕上げが人気。

本物の素材は“派手さ”ではなく“奥行きのある静けさ”を演出する。

2|整ったラインが「静かな美しさ」をつくる

高級な家の共通点は、“線がきれいに通っている”こと。
屋根・窓・軒・壁が整った直線で構成されていると、それだけで外観が美しく見えます。

⬛︎ ライン設計の工夫

  • 軒の出を深めに設計する:陰影ができ、立体感のあるファサードに。

  • 窓の高さ・サイズを統一:特に正面から見える開口部のラインを揃えることで、落ち着いた印象に。

  • 片流れ・寄棟・フラットルーフなど、屋根形状も外観全体の雰囲気を左右する。

▶ 視線が自然と“流れる”ように整えられた外観は、無意識のうちに「上質」と感じさせる。

3|色数を抑えることで、素材と形が“引き立つ”

高級感のある外観は、色で主張しません。
むしろ、素材や設計の良さを引き立てるために、色は“背景”として設計されるべき要素です。

⬛︎ 高級感ある配色の鉄則

  • 3色以内に抑える(ベース・アクセント・木部やサッシ)

  • グレー・黒・白・ベージュ系の中間色が主流

  • 木目や石目などの“素材色”を主役にする

たとえば、

  • 外壁をチャコールグレー × 軒天に木目 × サッシは黒

  • 塗り壁ホワイト × 玄関まわりだけ天然石 × 屋根は薄グレー

といった「色を主張しない美しさ」が、静かな高級感を生み出します。

まとめ|“見せる家”ではなく、“にじみ出る家”を

外観デザインは、「家づくりの名刺」のようなものです。
派手な装飾や極端なデザインではなく、素材・ライン・色の“整え方”によって品格は決まります。

魅力的な高級外観とは、見る人に「この家、なんかいい」と感じさせる、説明のいらない“空気感”を持っている家

それは、足し算の豪華さではなく、引き算の美しさ
“静かな主張”ができる外観を、あなたの住まいでも実現してみませんか?